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目黒さんま祭り
目黒のSUNまつり 2010
目黒のSUNまつりは、目黒区民まつり実行委員会主催で、目黒区・目黒区教育委員会後援による行事です。もともと、「目黒のさんま祭」が行われた会場は田道広場公園(茶屋坂近く)。サンマは宮城県気仙沼産で5,000匹のさんまを炭火で焼いて、大根おろしは宮城県産で大分県臼杵市のカボスを添えて無料で提供する。落語「目黒のさんま」にちなんだ、最初は上大崎と同じく「目黒のさんま祭」と呼ばれていたが、区民祭りの一部になった際「目黒のSUNまつり」に変更された。今年は漁場の海水温が高く、魚群が日本列島に近づかないのが原因で、サンマの不漁や高値で、開催が心配されたが、18日朝、宮城・気仙沼港で水揚げされたばかりのサンマ5000匹が振る舞われた。

    






目黒のさんま

 ある日、お殿様が武芸鍛錬のため馬を駆って遠乗りに出かけました。このお殿様、性格はいいのですけれど、少々そそっかしいところがございまして、家来は毎日ヒヤヒヤしております。今日の遠出も、思い立った途端に出かけてしまったものですから、家来は大慌て。目黒に到着し、昼食をと思ったものの、あまりにも突然の遠出だったので、だれもお弁当を持ってきておりません。そこへ、サンマを焼くいい匂いが……。当時、サンマは下魚として、身分のある人が食べるものではないといわれていました。しかし、お殿様は空腹にたえられず、家来に申しつけて、サンマを農家から買い受け、一口食べてみると、これがうまい。空腹ということもあったのでしょうが、脂が十分にのり、焼きたての旬のサンマ。これがまずいわけございません。

 さて、屋敷に帰ると、またいつものように鯛などの高級魚が食前に出てくることになるわけですが、お殿様はどうしてもサンマの味が忘れられません。お殿様は駄々をこねて、サンマを食べたいと言い出します。

 家来が日本橋の魚河岸に仕入れにいって、極上のサンマをあつらえてきましたが、料理番が、脂の強い魚だから、もし体にでも障ったら一大事とサンマを開いて蒸し器にかけ、すっかり脂を抜いてしまった。それでもって、小骨も毛抜きで1本1歩丁寧に抜いたから、形が崩れてしまい、そのままでは出せないから、お椀にして、おつゆの中に入れて出した。

 お殿様、出されたサンマを一口食してみたが、蒸して脂が抜いてあるからパサパサ。おいしいはずがありません。

「これこれ、このサンマ、いずかたより取り寄せた?」
「は、日本橋の魚河岸にございます」
「それはいかん。サンマは目黒に限る」